「チュッ。チュッ。」
ビズをしている南仏の女性。南仏はビズは何回するんだっけ?と遠くからその様子を伺った。ビズをしてる人はほとんどいないが、マスクをつけている人はとても稀だ。2泊3日のモナコとニース滞在が終わり、朝一のeasy jet(格安航空)でパリに向かう飛行機の中。なぜか前に進む乗り物の中では日記を書こうという気になる。エールフランスだとニースからパリまで200€を軽く超えていた。格安航空でも130€。航空券はいつもの2倍の価格を見込んでおくべきだ。
(格安航空なのに、このご時世格安じゃない。)
前置きが長くなったが、ニースでの滞在を振り返りたい。モナコの滞在先からニースまで電車で片道約30分弱。往復1,000円ちょっとでいける。往復の電車では海側の席に座るとコート・ダジュールの景色を楽しめる。モンテ・カルロ駅からニース・ビル駅まであっという間だった。
(モンテカルロ駅、さすがカジノの玄関口!)
1番の観光スポットであるPromenade des Anglaisに向かって、街を眺めながら30分ほど歩いた。フランスはやはりどこも道路にはタバコの吸殻や犬のうんち、ゴミが結構落ちている。対してモナコは本当に綺麗だし、どこにでも監視カメラがあり、警察も多いので治安が対照的だ。
しかし、土地で採れる石灰石で造られたヨーロッパの建物はアートだ。カラフルな建物が多くヤシの木が至る所に植えられていて、海に出ると南国リゾートそのものだった。海岸は、砂浜ではなく小石。波が押し寄せるたびに小石の転がる音が心地良かった。
(2月でもかなり暖かいし、泳いでいる人も何人かいた。)
少しコーヒーを飲んで一息して、花の市場を訪れた。ミモザの花が綺麗に並べられていた。植物で季節を感じられる瞬間は何故か気分が高揚する。この後旧市街などを訪れて、1番行きたかったシャガール美術館へ向かった。
(ニースの花のマルシェ)
元々はこの美術館もパリに建てられる予定だったけど、集中を避けるためニースに造られたらしい。3時間ほど説明を読みながら美術館を楽しんだ。学生の時よりはフランスの芸術に関心が増したので、大人になればなるほど少しずつ理解が深まっていくのかなと思った。聖書を元に書かれた絵画だったので、行く前に事前準備をした方が楽しめた…。
(ニース滞在で一番良かった!)
この後、美味しいレストランやショッピングを楽しもうと思ったけど、前日に行けなかったモナコ海洋博物館に向かった。ニースからモナコを往復すると、街のクオリティーの違いを感じた。
(モナコ海洋博物館、こんな珊瑚見たことないよ〜。)
「モナコ海洋博物館は、地中海の生態系を見事に再現した最高な場所だ。」と泊めていただいている元お客さんから聞いていた。スキューバダイビングをした時より、じっくりと不思議な魚や珊瑚を間近に見られた。とても貴重な体験だった。
(ワンピースの悪魔の実みたいな珊瑚)
夜はフランス人が大好きな家庭料理であるブランケットを作って頂いた。数時間色んな会話をしながら、南仏の最終日が終わった。
翌日は、朝一のフライトにも関わらず空港まで車で送迎をして頂いた。帰り際に「Salut, mon fils !(またね、私の息子!)」と言って頂いた言葉がずっと頭に残っている。次に日本に来られた際は、ぼくがおもてなしをする番だ。息子さんや知り合いにも日本に住んでいたり、マンガの翻訳をしている方なども紹介頂いた。こうしてフランス人は、仕事を繋げていくんだと思った。
飛行機の中では、「南仏ってビズをするの3回だったか、4回だったかどっちだ?」と考えながら、「朝ごはんに食べてね。」と頂いたクロワッサンを頬張った。
(優しさの塊)
これから1週間、パリ滞在が始まる!
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